~動かない腕とどう付き合うか~
1. 発見:腕は「動かす」だけが目的じゃない
脳卒中の後遺症で多くの方が直面するのが 上肢(腕)の麻痺 です。
「どうしても動かない」「硬くなってしまう」「リハビリしても変わらない」──そう感じる患者さんは少なくありません。
ここでの発見は、「腕は“完全に動かすため”だけのものではない」 ということです。
たとえ大きな動きができなくても、
- 手を膝の上に乗せて姿勢を安定させる
- 食事のときに器を押さえる
- 洋服の袖に腕を通す
こうした “生活に役立つ支え” としての役割があるのです。
「動かすこと」だけをゴールにすると苦しくなりますが、「生活の中でどう活かせるか」を探すことが、リハビリの新しい視点になります。
2. 学び:拘縮予防と「使える手」への工夫
上肢リハビリでまず大切なのは、拘縮(関節が固まってしまうこと)を予防することです。
基本のセルフケア
- ストレッチ:肩・肘・手首・指をゆっくり伸ばす
- ポジショニング:タオルやクッションで手を支え、だらんと下がらないようにする
- 手を開く工夫:タオルやボールを軽く握ることで、手のひらの緊張を緩める
「使える手」を目指す工夫
- テーブルの上で手を滑らせる練習(物を押す動作)
- 麻痺側の手で「器を支える」役割を持たせる
- 家族が手を添えて「一緒に掴む」動作を行う
こうした工夫を積み重ねることで、完全に自由には動かせなくても、“生活に参加できる手”に変えていくことができます。
3. 娯楽:リハビリを「遊び」に変える
腕のリハビリは、地味でつらくなりがちです。
だからこそ「遊び心」を入れることが継続の鍵になります。
- タオルを握って「おにぎりを作るゲーム」
- 洗濯バサミを使って「カニさんゲーム」
- 孫や子どもと一緒に「手のひらタッチ」
笑いながら取り組むことで、自然と回数も増え、リハビリが“楽しみ”に変わっていきます。
4. 感動:コップを支えられた日の喜び
ある男性は、半年間ずっと「動かない手なんて役に立たない」と落ち込んでいました。
しかし訪問施術の中で「器を支える」練習を繰り返し、ある日、自分の麻痺側の手でコップを押さえることに成功しました。
その瞬間、彼は涙ぐんでこう言いました。
「この手も、まだ役に立つんだな」
家族も「ありがとう、便利だよ」と笑顔に。
“できなかった手”が“使える手”になった瞬間でした。
5. まとめ:上肢リハビリは「役立つ形」を探すこと
- 発見:腕は「動かす」だけでなく「生活を支える」役割がある
- 学び:拘縮予防と「使える手」への工夫が大切
- 娯楽:遊び心を入れることでリハビリは続けやすくなる
- 感動:小さな成功が「この手も役に立つ」という希望を生む
上肢リハビリの挑戦は、ただ動きを取り戻すためではなく、「生活の中でどう役立てるか」を見つける旅でもあります。
その一歩一歩が、患者さんとご家族に新しい希望を届けてくれるのです。
ご相談・お問い合わせ
ゆかわ訪問はりきゅうマッサージ
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- ホームページ:https://yukawa-houmon.net/
「退院後のリハビリに不安がある」「歩行をもっと安定させたい」など、どうぞお気軽にご相談ください。

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