脳卒中後遺症による痛み
脳卒中(脳出血・脳梗塞)により、知覚神経伝達路が障害され温・痛覚障害、焼けつくような痛み・しびれ症状が起こる場合があります。左右いずれかの顔面、体幹部、四肢に生じる強い痛みであり、神経障害性疼痛の要素と運動麻痺に伴う軟部組織の侵害受容性の痛みを含むため、症状や病態によって治療法を組み合わせることが必要です。痛みやしびれは個人差がありますが
- 中枢性痛(中枢性疼痛): 脳卒中によって中枢神経系が損傷すると、脳や脊髄の神経経路に影響を及ぼすことがあります。中枢性痛は、この神経系の変化によって引き起こされる痛みの一種であり、しばしば刺すような鋭い痛みや燃えるような痛みとして現れます。
- 筋肉痛とこわばり: 脳卒中によって一部の筋肉が麻痺したり、運動制御が難しくなると、その周辺の筋肉に痛みやこわばりが生じることがあります。特に麻痺側の筋肉や関連する筋肉が影響を受けやすいです。
- 神経障害による痛み: 脳卒中による神経障害が、しびれや刺すような痛みを引き起こすことがあります。損傷した神経経路の異常な信号伝達が、異常な感覚を引き起こすことがあります。
- 関節の痛み: 片麻痺や筋肉のこわばりによって、関節に余分な圧力がかかることがあり、関節痛を引き起こすことがあります。
- 骨折や圧迫損傷による痛み: 脳卒中後、骨折や圧迫損傷が起きることがあります。これによって骨や組織が損傷し、痛みを引き起こす可能性があります。