

── 杖・装具とリハビリの正しい付き合い方
脳卒中の後遺症で最も多い悩みの一つが「歩行困難」です。
「もう一度自分の足で歩きたい」という願いは、ご本人だけでなくご家族にとっても切実なものです。
歩行は単なる移動手段ではありません。外出・買い物・人との交流など、生活のすべてに影響します。
だからこそ、「歩行をどう取り戻していくか」 は、自宅に戻った直後に取り組むべき最重要テーマです。
この記事では、歩行再建のために大切な考え方と実践的なヒントをお伝えします。
退院後、杖や下肢装具を使うことに抵抗を感じる方は少なくありません。
「これに頼ったら一生歩けなくなるのでは?」という不安があるからです。
しかし、これは誤解です。
つまり「依存」ではなく「回復を支える補助輪」と考えることが大切です。
多くの方が「とにかく歩く練習を」と考えますが、実はその前に整えるべき土台があります。
歩行を支えるのは──
これらが不十分なまま「歩く練習」を繰り返すと、バランスを崩して転倒したり、変な歩き方がクセになってしまいます。
だからこそ、歩行の前に土台づくりを徹底することが、回復の近道です。
ここでは、ご自宅でも取り入れやすいポイントを紹介します。
歩行リハビリで大切なのは「できる/できない」だけではありません。
「どう歩いているか」「どんな感覚があるか」を意識することが、脳に新しい学習を促します。
このように「気づき」を積み重ねることで、ただ歩くだけの練習が“脳の再学習”へと変わります。
ご自宅での歩行練習は大切ですが、専門家のサポートを取り入れるとさらに効果的です。
訪問サービスなら、自宅の環境に合わせた指導が可能です。
これは病院リハビリでは得られない大きなメリットです。
脳卒中後の歩行再建は、決して「一気に良くなる」ものではありません。
しかし、安全に・焦らず・続けることで、少しずつ確実に前進していきます。
「杖や装具に頼る=諦め」ではありません。
それは「未来の歩行を取り戻すための橋渡し」です。
今日の一歩が、明日の自立につながります。
どうか、ご本人もご家族も焦らず、伴走するような気持ちで歩みを続けてください。
ゆかわ訪問はりきゅうマッサージ
「退院後のリハビリに不安がある」「歩行をもっと安定させたい」など、どうぞお気軽にご相談ください。
コメント